「アビスパ女子発掘プロジェクト」は、「レベスタ1万5000人プロジェクト」と銘打った集客策の一環で「アビスパの新しいブランドを確立させたい」(広報担当の高木千亜紀さん=写真)と企画。女性サポーターの代表として参加するメンバーを募り、10代から50代までの女性サポーター約20人が抽選で選ばれた。
立ち上げ当初に上がった案は、アビスパの女性サポーターの愛称について。セレッソ大阪の女性ファンは「セレ女」、プロ野球では「カープ女子」や「タカガール」…などそれぞれに呼び名があり盛り上がりをみせる女性ファンたち。「まずはアビスパの女性サポーターの愛称を決めて盛り上げたい」と投票企画が決まった。「アビスパ女子」「アビ娘」「アビニョリータ」などの候補が集まり、サポーターへの投票で「アビー女(ジョ)」が選ばれた。
サポーター歴6カ月から何十年、主婦やOL、カメラマン、教師など職業もさまざまなメンバーが名を連ねるが、週1~2回は会議を開き、スタジアムでのイベントなどを企画する。「スタジアムできれいになろう」をテーマにしたスタジアムイベントでは、フェイスペイントやネイルの体験ブース、ヘアゴムなどの雑貨コーナーなどを展開したほか、マンモグラフィ検診車を呼び、乳がん検診を呼びかける企画も盛り込んだ。
選手と一緒にスタジアムグルメのメニューも開発。選手へのヒアリングから、飲食店との調整まですべてをプロジェクトメンバーが手掛けた。濱田水輝選手の好きな形のおにぎりやおかずを盛り込んだ「濱田家の運動会弁当」や、坂田大輔選手も絶賛した「お肉ぎっしり!肉しゅうまい!」など、幅広い世代に好評を博したという。
山笠シーズンの7月には、メンバー発案のなりきり選手体験付きの男性サポーター向け企画チケットの販売も予定するなど、アビー女たちの勢いは止まらない。
「メンバーのおかげで、ファッション感覚で応援を楽しむ女性サポーターも増えた印象」と高木さん。「現在、新たな応援グッズの開発も進行中で、高校生のアビー女も『原価が…原価が…』と一緒に試行錯誤している」という。「この調子で熱烈アビー女が一人でも多く増えて、チームの後押しになれば」と期待を寄せる。
取材・文/編集部 秋吉真由美
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