糸を使ったインスタレーション-若手現代作家が冷泉荘で滞在制作

毛糸で「巣」を作る平川渚さん

毛糸で「巣」を作る平川渚さん

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 期間限定施設「冷泉荘」(福岡市博多区上川端町)5階のギャラリー「Le coin de Realite(ル コアン ド レアリテ)」で現在、大分在住の現代美術家・平川渚さんが糸や毛糸を使ったインスタレーション作品を滞在制作している。

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 平川さんは大学の芸術過程を卒業し、写真展なども数多く開いてきた。インスタレーション作品は、2004年に毛糸で鳥の巣やクモの巣を作ったのがきっかけで、2006年に「BEPPU PROJECT」に参加、全長1キロメートルにわたって屋外の路地に展示を行った。昨年9月には湯布院のギャラリーsowで3週間にわたって展示を行い、その際立ち寄った「ル コアン ド レアリテ」石丸オーナーが声をかけ、今回の滞在制作が決まった。

 期間中の毎週日曜にはワークショップを行っている。初回は9人が訪れ、糸やビーズを使って、さまざまな作品を同アパートの階段などにくくりつけた。

 週1回ギャラリー巡りをしているという西区在住の惣慶清一さんが制作現場で「若いのに親御さんも心配しているのでは」と尋ねると、「大丈夫です。こういう人との触れ合いがとてもうれしいし、刺激になる」と笑顔で答えていた。

 平川さんは「現代美術は見る人に委ねられる。いろいろな人が来ればそれだけ刺激を受けられるし、吸収したものから自分の居心地のいいものを作っていきたい」とも。

 ギャラリーの営業時間は11時~18時。入場無料。20日・27日にも13時から2時間程度ワークショップを行う。最終日の29日まで制作を続け、最終日の19時からクロージングパーティーやライブを行う。29日は同アパートが2周年を迎えることから12時~21時、屋上バザールやジャズの演奏なども予定する。

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