豪華客船入港で外国人1万人以上が来福-経済効果に期待

博多港を出港する「ラプソディ・オブ・ザ・シーズ号」。福岡海上保安部庁舎から撮影

博多港を出港する「ラプソディ・オブ・ザ・シーズ号」。福岡海上保安部庁舎から撮影

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 大型客船「ラプソディ・オブ・ザ・シーズ号」が4月5日に博多港に初入港してから約1カ月、5月4日までの間に(4日はどんたくのためマリノアに入港)計6回の入港があり、第1弾となる上海発のクルーズ船入港で1万人以上の外国人が来福した。

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 今回寄港したクルーズ船は、すべて上海発で、定員2,435人・8万トンの豪華客船。クルーだけでも約800人が乗船した。乗客は中国人富裕層を中心にさまざまな国籍の人々が多数来福。初入港の4月5日には歓迎式典に福岡市の吉田市長が出席した。港周辺では地元博多金獅子太鼓の演出などが行われたほか、入港ごとに船内見学会も行われた。

 乗船者のうち約半数が市内のツアーに、残り半数は自由行動という形だったといい、約2時間しか確保できない市内探索のため、あらかじめ入国管理局の職員を乗船させ、船内で仮上陸許可書の発行手続きを行ったほか、市役所や競艇場などで観光バスの乗降場所や駐車場を提供したり、経済振興局で独自に指さしシートを作成したりと、サポート体制を充実させた。

 一方民間では、博多大丸では初めて店内での両替サービスを始めたほか、福岡銀行天神町支店でも4月21日に時間外・土曜日曜も利用可能な外貨両替ショップもオープン。キャナルシティ博多などの市内商業施設でも相次いで銀聯カードのサービスを導入した。各店が予想していたほどの売り上げには届かなかったものの、今後もその経済効果に大きな期待をを寄せる。

 福岡市経済振興局 集客交流部誘致宣伝課の宮崎岳彦さんは「海外からの観光客にとって、実際に福岡に来てもらうことで、関東・関西圏だけでなく、『福岡』もアピールできた。地元でも受け入れの準備や機運が高まってきており、文化の違いやマナーの認識などまだまだ課題は残るが、今後のクルーズ船入港に生かしていきたい」と話した。

 今後、第2弾として、コスタアレグラ号(定員1,072人・3万トン)が7月9日~10月9日に計16回の入港を予定している。船内での交通情報や観光情報の事前提供や、単価の高い商品にも言語対応できる人材の配置、自由行動の乗船客への対応の充実など、さらに行政、関連機関と民間が連携していくことを検討している。

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