博多座で来年3月に「宝塚歌劇宙組公演」を行う宙組トップスター・桜木みなとさんと、トップ娘役・春乃さくらさんが11月12日、福岡を訪れ公演に向けて意気込みを語った。

取材会で笑顔を見せる春乃さくらさんと、桜木みなとさん

　上演するのは、2006（平成18）年に当時の星組トップスター・湖月わたるさんを中心とした星組で初演して以降、再演を重ねてきた、豪華客船を舞台としたミュージカル「愛するには短すぎる」と、世界各地の祭り（FESTA）をテーマにしたスーパー・レビュー「VIVA！ FESTA！ 2026 in HAKATA」の2本立て。レビューは、2017（平成29）年、2019（平成31）年と宙組で上演を重ね、今回、新場面を加えた博多座バージョンとして上演する。

　過去に博多座へ出演経験がある桜木さんと春乃さん。4回目の出演となる桜木さんは「私が慣れ親しんだ、そしていつも温かく迎えてくださる博多座で4度目の公演ができることを、とても楽しみにしているし、待ち遠しい」と笑顔を見せる。春乃さんは「博多座で公演を行った時、お客さまが本当に温かく、福岡の皆さまの優しさに触れることができ、とても印象深かった。また公演できると聞いた時は、心からうれしかった」と話す。

　「愛するには短すぎる」について、桜木さんは「再演回数が多いだけに、ハードルが高い印象だが、私たちでどういう風に作品を作っていけるか、わくわく、ドキドキしている」と話す。春乃さんは「今の段階では『こんな風に演じたい』というのはあまり決めず、稽古場に行って、皆さんから感じることを大切にして作り上げていきたい」と意気込んだ。

　レビューについて、桜木さんは「私が大好きな中詰めの場面で、『よさこいソーラン』というシーンがある。ソーラン節を、みんなで盛り上がって、踊って、歌って、客席を巻き込むような、とても盛り上がる時間になっているので、ぜひお客さまも声を出して一緒に盛り上がってもらえたら」と見どころを語った。

　互いの存在について、桜木さんは「とても元気で、一言でいうと『パッショネート』。舞台上でも力強さを発揮してくれて本当に頼もしい。そういう存在は私にとって彼女しかいないので、私を支えてくれることがうれしく、これからも一緒に、たくましく頑張っていきたい」と話す。春乃さんは「私に勇気をくださる方で、一言でいうと『愛』。桜木さんの背中を見て、『私も頑張ろう』と思わせられている」と話した。

　公演期間は来年3月4日～26日。チケットは、S席＝1万2,500円、A席＝9,300円、B席＝6,700円、C席＝4,000円。