福岡空港（福岡市博多区青木）国際線旅客ターミナルビル内の航空会社ラウンジ「ラウンジ福岡」が9月27日、4階・出国検査場通過後エリアに移転し、リニューアルオープンした。

ビジネスゾーン

　ラウンジ福岡は契約航空会社が指定した客と、空港ラウンジサービス利用を提供している「PRIORITY PASS（プライオリティーパス）」の会員が利用できる施設。福岡国際空港（下臼井）は、利便性や空港サービスの向上を目的とした「福岡空港国際線ターミナルビル等増改築工事」の一環で同ラウンジのリニューアルを進めていた。今回、3階から4階へ移転し、提供面積は1082平方メートルで、これまでの2倍以上になった。総席数は216席。

　客席は、1人用の席やブース席を用意した「ビジネスゾーン」、複数人で利用しやすいようソファタイプの客席を配置した「リラックスゾーン」を用意。中央に、VIPルーム、受付とフードやドリンクの提供を行う「サービスゾーン」を設ける。席数は、リラックスゾーン＝109席、ビジネスゾーン＝93席、VIPルーム＝14席。リラックスゾーンとビジネスゾーンからは滑走路が一望できるよう一面に窓を採用した。

　空間演出コンセプトは「福岡造り」。博多人形師の中村弘峰さんが制作した野球ピッチャーの姿をした博多人形「黄金時代 龍の舞」を展示する。内装は福岡県知事指定特産工芸品の組子造作「大川組子」や、博多織をタペストリー状に配置した壁面造作を取り入れた。同ラウンジオリジナルで開発したアロマの香りで空間演出も行う。

　無料で利用できるフード・ドリンクメニューはこれまでのラインアップに加え、「福岡・九州らしい」メニューもそろえる。フードビュッフェスタイルで提供し、メニューは明太（めんたい）フランス、豚骨ラーメン、筑前（ちくぜん）煮、さつま揚げなど約30種類。ドリンクは日本酒「百年蔵 純米吟醸F44」「萬代 純米博多の森」、ワイン「博多あまおう苺（いちご）ワイン」、梅酒「太宰府さんのおいしい梅酒」などのアルコールと、ソフトドリンクを用意する。

　営業時間は、出国審査開始時から利用航空会社の最終便搭乗開始時まで。