昨年12月、星野真里さんが主演を務め、九州沖縄ブロックで放送された博多織をテーマにしたドラマ「博多 はたおと」が高視聴率を記録し、全国放送が決まった。制作はNHK福岡放送局で、同局制作のドラマとしては過去最高の視聴率を記録した。
同局では2002年度から地域のさまざまな現実をストーリーに取り入れた、その土地ならではの空気感を伝えるドラマを制作し、これまでにイッセー尾形さんや中村俊介さん、蒼井優さんなども出演、地域の魅力を描いてきた。福岡市内がテーマとなるのは今作が初めてで、昨年9月に御供所町をはじめとした博多の街並みや、モデルとなった博多織デベロップメントカレッジ(博多区博多駅南1)などでロケが行われた。
同作で第6弾となる「博多 はたおと」は伝統工芸である「博多織」をテーマに地域の文化と伝統を残していくことの難しさにぶつかりながら成長していく博多っ子の情熱を描いた作品。12月の放送では視聴率が15.6%(北部九州地区、ビデオリサーチ調べ)とこれまでの作品で最高を記録した。
同局広報の宮脇彰子さんは「地域に根ざして生きることや伝統とは何か―博多だけでなく、自分の住む地域に置き換えて見てもらうこともできると思う。(放送が)祝日なので、ぜひご家族で見てもらえれば」と話す。
放送は2月11日午前8時35分~9時48分、総合テレビで放映される。