博多ターミナルビル(福岡市博多区博多駅)は1月8日、同社が運営する新幹線博多駅のショッピングセンター「博多デイトス」の本格的な全面改装を決定、「博多めん街道」など全6ゾーンの改装概要を発表した。長期休業を前に同13日から全館で閉店セールを行う。
1975(昭和50)年、山陽新幹線の博多駅乗り入れに合わせる形でオープンした同ショッピングセンターは、飲食店や土産店、ファッションや雑貨など約130店舗が並ぶ博多駅を代表するショッピングゾーンのひとつ。1992年に同駅コンコースの改装に合わせて行った全面改装に次いで19年ぶり2度目となる。同時にJR西日本による駅設備の改良工事や耐震工事も行うなど、2011年春の九州新幹線全線開通・新博多駅ビルの開業に先行する形で全面改装を決定した。すでに1階の女子トイレが昨年7月に、男子トイレも昨年11月にそれぞれパウダーコーナーや独立型の節水・省エネの小便器を導入が完了している。
延べ床面積は約21,000平方メートル、店舗面積は約8,500平方メートル。改装後も面積の変更はないが、開発コンセプトを「アーバン コンビニエンス」とし、都心生活者のニーズに合わせた展開を行い、新駅に入居、隣接する阪急百貨店とはすみ分けを図るとしている。
地下1階~2階をそれぞれ、麺料理を提供する「博多めん街道」、居酒屋横丁「博多ほろよい通り」、九州銘菓・名品を一堂にそろえる「みやげもん市場」、「デイトスSTREET」「あじわいすとりーと」「ライフスタイルストリート」の全6ゾーンに分ける。
同社担当の福丸陽一さんは「通勤通学の方や駅利用者の方に快適な、より利便性を向上させたものにしたい」と意欲を見せる。
改装工事は4月から始め、ゾーンごとに営業を休止する。5月中旬には全館営業を休止し、秋に改装を終えオープンする予定。