博多駅地区社会実験実行委員会は12月24日、10月に行われた社会実験の中間報告を発表し、今月25日から同駅地区の3本の通りについて新たに「通り名で道案内」と名付けた社会実験を行うことを発表した。
ワークショップや市民に向けたパブリックコメントを通じて決定した博多駅地区の11の通り名を、今年10月の大規模な社会実験「はかたんウォーク」の中で通り名サインとまち案内サインを設置した。通り名やまち案内のサインについては、実験後のアンケート結果で何らかの設置意向が示されたものの、サイン認知度については約1割と振るわなかった。
また設置期間の短さや数の少なさについての意見もあったことから、前回11本の通りに約60のサインだったのに対して、「大博通り」の博多駅(交通センター前)交差点から祇園町交差点までと、「はかた駅前通り」「祗園通り」の3つの通りに、街灯を中津に80のサインを設置するなど密度を大幅に上げ、約3カ月間設置する。
報告で同実行委員会の樗木武委員長は「博多駅地区のメーンストリートでは初の大規模な社会実験だったが、多くの方の支援で乗り切った。今後も博多駅地区をにぎわいの街として『育てながら』街づくりを推進していきたい」と話した。
通り名プレートの設置は来年3月31日まで。社会実験の最終報告は来年3月末までにまとめられる予定。