博多の代表的な工芸品である博多織の新作の品評会「博多織求評会」の一般公開が11月14日から、博多織発祥の地とされる承天禅寺(福岡市博多区御供所町)で行われる。主催は博多織工業組合(博多駅南1)。
同会は今年106回目を迎え、同寺での開催は6回目となる。毎年約20の織元やメーカーなどが新作210点を発表する。13日に博多織に関わる商社や卸、デパートなど約150社の担当者が一次審査を、14日午前中にアジア美術館の館長や筥崎八幡宮の宮司、伝統工芸士など各分野のエキスパートら16人が二次審査をそれぞれ行い、内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞・経済産業大臣賞など、合わせて19の入賞作品を決める。
一般観覧は14日の午後から16日までで、来場者からの一般投票のほか、抹茶サービス(300円)、承天禅時の特別一般公開などを行う。昨年は3日間で約2,500人が来場した。4年前から始まり、櫛田神社をスタートし「博多町家」ふるさと館、東長寺を経由して承天禅寺まで着物姿で歩く「博多きもの散歩道」も行う。
同組合の吉丸寛宣事務局長は「博多織の新柄や帯、帯以外の展示も見てもらって、博多織の知識をもっと深めていただけたら」と話し、「地元の方や若い人にも博多織のことを実際に見てもらって、その良さを知るきっかけになってもらえたら」とも。
一般公開は14日=12時~17時、15日=10時~17時、16日=10時~15時。入場無料。一般審査のアンケートでは、博多帯やバッグなどが抽選で当たる。