アラフィフには「演出力・提案力・専門性」で勝負-福岡のリサーチ会社発表

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 マーケティングリサーチ会社「ジーコム」(福岡市博多区古門戸町)は9月2日、「アラフィフ」と呼ばれる45歳~54歳の世代の消費行動について発表した。

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 毎年、流通業者などの企業向けに福岡の消費行動を調査・分析して発表している同社。今年は「今後の市場を担う立場にある」(同社取締役調査研究部部長の神崎依子さん)という「アラフィフ」にスポットを当て、「アラフィフ研究から見えてくる大人消費」と題して調査。福岡県在住の45歳~54歳の男女171人に今年6月にネット上でアンケート調査を実施、アラフォー(35歳~44歳)、アラ還(55歳~64歳)とも比較するため同内容のアンケートを福岡県在住の35歳~64歳の男女600人にも同様に行った。

 「子離れが始まり、夫婦や親との行動が増える『アラフィフ』。子離れ後の生活への期待感も高く、ファミリー消費から個人消費へのシフトする世代」と神崎さん。食品は品質重視、ヘルシーさ、ぜいたく感などが消費ニーズのキーワード。美容・ファッションについては「年齢より若く見られる意識がアラフォーやアラ還よりも高い」という。「アラフォーとファッション志向は変わらないものの体系の変化から対応サイズの不足、専門知識のない販売員による接客対応への不満も多いようだ」と食や美容などジャンル別に傾向を解説する。

 「今のシニア層とは違い、今後の消費ニーズは変わってくる。商品の品質に加え、より高いレベルの接客も求められる」と神崎さん。「モノだけではない、コト体験価値を取り入れるなど、今後のアラフィフの需要喚起には『演出力』『提案力』『専門性』が必要」とまとめる。

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