福岡空港国際線ターミナルビル4階に4月25日、イスラム教徒などが利用できる礼拝室が開設された。
2012年の同空港国際線の年間乗降客数が約300万人、うち外国人が約112万人、2013年には国際線の年間乗降客数が過去最高の310万人を超え、外国人の利用客が今後増加することを見込み、運営会社の福岡空港ビルディングが設置を決めた。九州では鹿児島空港に続いて2カ所目。
2012年以降の空港利用者の意見を集約したところ、礼拝室の設置を求める声が7件、豚由来の原料やアルコールなどを含まないイスラム教徒が消費を許されたハラール食に関する要望が2件あったこともきっかけとなったという。
礼拝室の広さは約12平方メートル。礼拝前に体を清める水場の小浄施設を設け、室内の案内版には日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で表記した。「宗派を問わず利用できる施設になれば」と同社担当者。
国際線1階の飲食店「丸福食堂」では豚やアルコールを使っていないことを案内する表記も加えたという。
開所時間は6時~21時40分。