博多駅周辺の通りに名称を-博多まちづくり推進協がワークショップ

1グループ10人前後に分かれて名称を検討。より親しみや愛着のある名称が付くことで、街の回遊性の向上が期待される。

1グループ10人前後に分かれて名称を検討。より親しみや愛着のある名称が付くことで、街の回遊性の向上が期待される。

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 博多まちづくり推進協議会は7月31日、東住吉公民館(福岡市博多区博多駅前4)3階の講堂で「博多通り名プロジェクト」の1回目のワークショップを行い、自治協議会や地域住民、協議会メンバーらが駅周辺の通りの名称を検討した。

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 ワークショップは、進行役に福岡のまちづくりに詳しい田坂逸朗さんをファシリテーターに迎え、約30人のメンバーで行われた。住吉・駅前2丁目エリア、住吉・駅前3丁目エリア、駅東エリアの3グループに分かれ、14の通りの名称を検討した。

 1963年に現在の場所に博多駅が変更されてから、駅周辺は不規則な並びの道も多い。参加者らは「キャナルシティや櫛田神社の道案内がしづらい」「通り名から連想される地域がかけ離れている」といった現状の課題を上げ、名称付けにどういったルールを作るかを検討。呼びやすさ、わかりやすさや、親しみやすさ、後世に残るかなどを検討し、地域のあり方やそこに住む人々の努力といった街づくりの話に至るまでさまざまな意見が飛び交った。

 また以前からの住人からは、歴史を紐解くかのように「音羽町」や「出来町」、「人参町」の名残で同名の公園が存在することや、神社や寺院が多い同地区の氏神や習わしなどの話も飛び出し、世代間の情報交換や各々の地域に対する思いがこもった話し合いとなった。

 田坂さんは「かつて効率のよさを優先した時代があったが、現在は話し合っていくことが大事な時で、今日がその第一歩。この街の来歴と未来が輝くように、通り名が決まるのを心待ちにしたい」と締めくくった。

 仮決定した通りの名称は次の通り。はかた寺町通り、はかた祇園通り、紅葉通り、宮前通り、東住吉通り、人参通り、末広通り、博多口通り、筑紫口通り、エキサイ通り、にぎわい通り、筑紫口仲通り、中比恵公園通り、司通り。一部14本の区分け以外で、音羽通り、堅粕通り、向島通り。現在の博多駅前通りは、案がまとまらず「はかた駅前通り」または「キャナル通り」として仮決定したが、広く意見を募り再検討する。

 8月3日~18日、同協議会のホームページ上にてパブリックコメントを募集し、20日のワークショップで通り名を決定する。10月をめどに通り名プレートなどを掲示していく予定。

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