博多の街を舞台に、主人公・荒岩一味が作る料理が人々の心をつないでいく人気コミック「クッキングパパ」が初ドラマ化され、6月30日~7月4日に福岡ロケが行われた。テレビ西日本が開局50周年記念番組として制作するもので、山笠のシーンが博多区内で東流(ひがしながれ)の協力で撮影された。
同作品は1984年から「モーニング」(講談社)に連載され、今年1月には連載1,000回を突破、単行本は100巻間近のロングセラーコミック。温かいきずなで結ばれた家族や職場の同僚たちとの姿、各登場人物が想いを込めて腕を振るう料理が魅力で、原作は福岡在住の漫画家、うえやまとちさん。
主演は山口智充さんと、福岡出身の富田靖子さん。出演者のほか、ロケスタッフが約20人規模で撮影を行った。東流詰所での撮影では、男衆やごりょさんが撮影に協力。監督からの要望通りの演技をこなしたという。また地元出身のお笑いコンビ「BLUE RIVER(ブルーリバー)」も強面役で参加。ロケはほかに、新出光本社社屋(博多区上呉服町)や大濠公園(中央区)、愛宕浜(西区)周辺などでも行われた。
2日には市内のホテルで記者会見が行われ、「西鉄バスに協力してもらう場面もあった」(富田さん)ことなどを明かした。山口さんも「私生活では料理はほとんどしないが、得意のモノマネで包丁を握っている。興味はあったので、今後は魚をパッとさばけるようになりたいね」と話した。カメラの回っていないところでも、子役らとドラマさながらのアットホームな雰囲気だったという現場。不安定な天候で撮影日程もタイトだったというが、「福岡のローカル色を盛り込みながら素晴らしい番組を作ろうと思った」と瀬戸島プロデューサー。
また福岡ゆかりの中尾ミエさん、田中健さん、博多華丸・大吉さんらが共演するほか、主題歌は財津和夫さんが作詞・作曲、藤井フミヤさんが歌うという福岡の2大アーティストが手がける。劇中歌にも福岡出身のロックバンド・ヒートウェイヴがアイルランド民謡調の旋律で華を添える。
放送は、8月29日19時57分~21時49分予定。フジテレビ系で全国放映。
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