博多ターミナルビル(福岡市博多区博多駅前中央街)は9月5日、開業から半年の「JR博多シティ」(博多区博多駅中央街)の業績を発表した。
JR博多シティのプレオープン(3月2日)から今月2日までの累計来店客数は3080万人。1日平均来店客数は16万6000人。当初の目標は10万人で「開業の勢いがまだ続いている」と同社の丸山康晴社長。売り上げは累計で398億円。売上構成は、アミュプラザ博多=191億円(計画比120%)、博多阪急=約200億円(同108%)、博多1番街=7億円。
アミュプラザ博多の客層は70%が福岡県内からで、幅広い世代が来店。九州新幹線利用客の来店も多いと分析する。9階・10階の飲食フロア「くうてん」や多層階の東急ハンズが売り上げを伸ばしたほか、屋上庭園「つばめの杜ひろば」への入場者数が150万人と好調。丸山社長は「上層階からのシャワー効果が売上を伸ばした」と見ている。
核テナントとなる博多阪急の累計来店客数は約1820万人。福岡県内からの来店が約84%を占め、カード会員数の累計は約32万人。8月初旬に1年目の目標である30万人を達成し、好調なスタートを切った。
柳澤興平店長は「地下の食品売り場のスイーツ人気や、7月から8月にかけて2~3階のヤング婦人服ゾーンが売り上げをけん引した」と分析する。一方で、「客単価が低い。カード入会を増やし固定客を作っていくことが課題」としている。