博多座(福岡市博多区下川端町2)で現在公演中の「芸道五十周年記念『北島三郎特別公演』」に5月6日、福岡市の高島宗一郎市長が50周年のお祝いに駆け付けた。
北島さんが清水の次郎長と次郎長の子分・森の石松の二役を演じる芝居「清水の暴れん坊」と名曲30曲以上を歌うステージ「北島三郎、魂(こころ)の唄を…」の2部で成る同公演。高島市長は2部のステージで50周年のお祝いにと花束を抱えて舞台に登場し、名曲「北の漁場」では巨大漁船「北島丸」に乗船、フィナーレ「まつり」では「がんばれ日本」と描かれたのぼりを持って出演した。
この日、客席には福島や宮城などから福岡市に避難している東日本大震災被災者の9世帯25人を招待。「歌を通じて博多の皆さんと一緒に元気を送れるようにとの思いを込めて歌った」と北島さん。福岡県西方沖地震が発生した2005年にも玄海島の大漁旗を抱えて同公演に出演した高島市長は「行政としてどんどん支援していきたいが、夢や元気はエンターテインメントを通じてしか伝えられない」と話す。
北島さんは「日本全体でしょげていてはだめ。日本のためにも自分たちから上を向いて行かないと。厳しい先には幸せが待っているはず」とエールを送る。
公演は5月28日まで。