博多エリア一帯で7月12日~15日、伝統と文化のコラボレーションによる博多の活性化を目的に「博多音楽祭」が開催される。主催は、福岡に在住する音楽家らが中心となって結成した博多音楽祭実行委員会。
同委員会委員長の長直樹さんは、生まれも育ちも博多。卒業後、東京で2年半ほど会社務めした後、博多に戻り、ワイン類を扱う商社に勤務。福岡ではただ一人のシェリー委員会公認・公式ヴァネンシアドールという資格を持つという異色の経歴を持つかたわら音楽活動を続け、バンドでハモンド・オルガンの奏者を務めている。
昨年から音楽家の有志が集まり、地域のミュージシャンPRの場を設けたいと構想し、今年の開催にこぎ着けた。「他の都市に比べハード面の開発が進む博多で、いわゆるソフト面にあたる地元活性の文化イベントが少ない」(長さん)ことから、山笠の期間中に博多の魅力を多方面からアピールしたい考え。
サロン・ド・井筒屋 U(博多区下川端町3)、博多百年蔵(堅粕1)など地元企業の賛同を得て、現在詳細の打ち合わせや準備に入っている。すでにクラシックピアノ演奏やボサノバ、ジャズなどの参加バンドが決まっているが、このほかの出演者も今月20日まで募集しており、開催当日は20~25組の出演を予定している。
演奏の合間には博多の伝統や文化を知ってもらいたいと、博多の歴史識者らを中心に出演の打診を進めており、博多の新しい祭りとしての期待もかかる。長さんは「博多がさらに文化と芸術の息づく魅力ある街になるよう、音楽祭で街を元気に、楽しくしていきたい」と意気込みをみせる。
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