福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町)のコレクション展「真夏のあじびアドベンチャー アジア美術を冒険しよう」が現在、アジアギャラリーで開催されている。
「冒険」をテーマに、インドネシア、ラオス、タイ、日本など12作家の絵画やインスタレーション、映像など、同館所蔵作品18点を展示する。同館学芸員の佐々木玄太郎さんは「夏休み企画として、子どもも楽しめるように意識した。作品は子どもの目線に合わせ、見やすい位置に展示している」と話す。
会場では、3つのパートで構成し紹介する。「森のアドベンチャー」では、その土地の神話やおとぎ話に出てくる生き物や場面を描いた作品や、ラオスで初めて制作された長編アニメなど、「フシギな生き物のすみか」では、福岡出身の角孝政さんの立体作品「装甲可変生命体」を展示。「街のアドベンチャー」では、ヒーローにフィーチャーし、ポーズを決めるヒーローが描かれた絵画や、「ヒーロー」と題されたスクーターを塗装した作品、床にはいつくばって見る小さいサイズの作品などを展示する。
佐々木さんは「これまで目にしたことのない景色や生き物や神様、聞いたこともない言葉やお話など、鑑賞者にとって新鮮な何かに出合う機会になればうれしい」と来館を呼びかける。
開催時間は9時30分~18時(金曜・土曜は20時まで)。水曜休館。観覧料は、一般=200円、高大生=150円、中学生以下無料。9月3日まで。