展覧会「博多曲物(まげもの)展 『日本の工芸、すがすがしき木肌の美』」が現在、「博多町家」ふるさと館(福岡市博多区冷泉町)展示棟2階で開催されている。
曲物は杉やヒノキを曲げて作る器。博多曲物は1979(昭和54)年に福岡県知事指定特産工芸品に指定。「筥崎宮」(東区箱崎1)の祭儀では神饌(しんせん)の容器として、博多曲物が使われている。同展では、博多曲物の家業を代々受け継ぎ、400年の歴史を持つ柴田家から、初の女性となる18代目柴田玉樹さんによる博多曲物の道具類や作品を中心に約50点を展示する。
このほか、博多曲物と柴田家の歴史に関する展示や、博多曲物ができるまでの製作工程の展示、陶芸家で高取焼を手掛ける亀井味楽さんと柴田さんがコラボレーションした「香煎茶箱」「香茶箱」の展示などを行う。柴田さんの博多曲物は同館1階のみやげ処(どころ)でも販売する。
会期中、関連イベントとして「『#博多曲物展』フォトコンテスト」も開催。テーマは「あなたの暮らしの中にあるご自慢の曲物を紹介してください!」。参加者は、同館のインスタグラムをフォローし、曲物を使っている画像や動画を撮影し、ハッシュタグ「#博多曲物展」「#博多町家ふるさと館」を付けて投稿する。最優秀賞(1人)には柴田さん作の弁当箱、優秀賞(10人)には柴田さん作の楕円(だえん)形コースターを進呈する。投稿した画像は、同展会場でも掲示する。
10月28日13時30分~15時は、同館館長の長谷川法世さんと、柴田さん、亀井さんによるトークイベント「博多町家車座談義2023」を開催する。参加無料。
開催時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。第4月曜は休館。入館料は200円(中学生以下無料)。11月26日まで。