福岡県産のセンダンの木で作った家具を置く「くつろぎスペース」が12月24日、JR博多駅在来線ホーム3・4番線にお目見えした。
旧喫煙室スペースを活用する同スペース。JR九州と関家具(大川市)、大川スタンドバイツリー(大川市)が共同で取り組むプロジェクト「センダンで絆ぐ(つなぐ)プロジェクト」の第1弾としてお目見えした。大川スタンドバイツリーは2018(平成30)年から、センダンを植樹し育て、大川で製材、加工する活動「早生広葉樹センダン活用プロジェクト」にも取り組んでいる。旧喫煙室を憩いの場に改装したいと検討していたJR九州がスタンドバイツリーの取り組みを知り、CO2削減にもなることから今回のプロジェクトを企画した。センダンの木は、植樹後15~20年ほどで木材として利用できる成長が早い広葉樹。一般的な広葉樹よりもCO2の吸収能力が3倍高いという。
「くつろぎスペース」には、福岡県産のセンダンの木を使い、いずれも大川市で作製した丸太スツールとカウンターテーブル、屋台をイメージしたテーブルと椅子のセット「WATAI」を置く。
JR九州博多駅駅長の鐘ヶ江理恵さんは「3・4番線は、主に特急が停まるホーム。列車を見てくつろいでもらいながら、センダンを知り、家具に触れ、SDGsについて考えてもらう場になれば」と話す。
利用は無料。