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「博多町家」ふるさと館で「博多祇園山笠展」 新収蔵品の江戸時代山笠図など

今年の一番山笠「恵比須流」に関連した展示など

今年の一番山笠「恵比須流」に関連した展示など

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 「博多町家」ふるさと館(福岡市博多区冷泉町)で6月28日、展覧会「博多祇園山笠(やまかさ)~引き継がれる熱き思い~新収蔵品展」が始まった。

江戸時代の山笠図

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 例年、7月1日に博多で始まる夏の祭り「博多祇園山笠」に関連した衣装や資料などを展示する同展。一昨年はコロナ禍で開催を見送った。今年は、3年振りに行われる舁(か)き山笠の無事の開催を願い、最近の収蔵品の展示とともに、今年の一番山笠「恵比須流」に関連した展示を行う。

 会場では、今年新たに寄贈・寄託された資料として、江戸時代の山笠図(山笠の設計図)、1940(昭和15)年の山笠に飾られたとされる「金鵄(きんし)」を展示する。「恵比須流」に関連した展示として、山笠を舁く時に着る「水法被」、そのほかの山笠行事の時に着る「当番法被」、1911(明治44)年の恵比須流の山笠写真などを展示する。今年の山笠記念手拭い、化粧まわし、旧流の法被も展示する。

 同館の学芸員・中村琢さんは「3年ぶりの開催に当たり、無事の開催を祈る気持ちを込めて展示している。昔の人が実際に使って、記録して、受け継いできた資料を展示しているので、山笠の伝統を感じてもらえたら」と話す。「同時に、当館でも山笠についてまだ分からないこともあるので、山笠に関連した情報や資料を探しているので、あれば一報してもらえたら。後世にも伝えていきたい」と呼びかける。

 開催時間は、6月=10時~18時、7月=9時~18時。入場料は200円(中学生以下無料)。7月24日まで。

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