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博多の新聞社輪転機室跡をオフィス空間に改装

改修後の旧輪転機室

改修後の旧輪転機室

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 三菱地所レジデンス(東京都千代田区)が1月31日、新聞社の旧輪転機室をオフィス空間にした物件「ザ・パークレックス 博多」(福岡市博多区博多駅東2)の改装工事を完了した。

改修後の旧輪転機室地下1階

 三菱地所レジデンスでは2014年から、築年数の経過した中小ビルなどを再生して賃貸する「Reビル事業」に取り組んでいる。同社によると、これまで東京のオフィス・住宅で20件以上を事業化してきたという。

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 日本経済新聞社西部支社内にある同物件の建物用途は店舗、事務所。改修範囲は地下1階、地上1階、2階、一部4階。借室面積は計約538坪。設計は三菱地所設計、オープン・エー、司構造計画、シミズ・ビルライフケア。建物所有者である日本経済新聞社は、同施設を継続して使う。

 新聞印刷を行う輪転機室が使われなくなり、新たな有効活用として、オフィス空間に改装した。天井高12メートルを超える地下1階の旧輪転機室に、M2階までのスキップフロアを新設。地上1階部分の床は立体的に段違いで復元し、間仕切りを設けない一室空間として改修した。三菱地所レジデンスによると、ユーザーテナントが手を加える余地を残し、新たな創造を生み出す拠点となるよう設計したという。

 1階に飲食店、2階と4階に計4室のオフィス空間を備え、テナント用エントランスまでの外構部分は、インク管をモチーフとしたデザインを採用した。

 三菱地所レジデンス Reビル事業部長の鶴見弘一さんは「いじりがいのある、クリエーティブな発想が表現できる空間のニーズがある。普通でない空間を目指して計画した。大人が童心に帰れるような空間に仕上がったのでは」と自信を見せる。

 日本経済新聞社西部支社次長の篠原勝也さんは「輪転機室だった場所がダイナミックなスペースによみがえって驚いている。単なる執務空間を超えて、知の創造活動、クリエーティブオフィスになってもらえたら」と期待を寄せる。

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