ITベンチャーに投資するベンチャーキャピタル「F Ventures(エフベンチャーズ)」(福岡市博多区上川端町)は5月9日、パートナー企業と提携し、IT人材教育や起業支援を行うパートナーシッププログラム「F Alliance(エフアライアンス)」を始めた。
エフベンチャーズは創業初期のスタートアップを投資対象として、今年2月に設立したベンチャーキャピタルで、福岡に拠点を置くITベンチャーなどへ500万~1,500万円の投資を行っていく。
代表パートナーの両角将太さんは「地元の福岡で起業家支援をしたい」と、東京のベンチャーキャピタルを経て独立。「福岡市は創業特区となり、市は起業支援に力を入れているが、民間の体制をもっと整えていきたい。東京で培ったノウハウと人脈を福岡のスタートアップにシェアして、福岡から起業家をもっと輩出したい」と意気込む。
エフアライアンスで同社が提携するパートナー企業は、インフラトップ(東京都渋谷区)、デジタルハリウッド(東京都千代田区)、日本IBM(東京都中央区)など9社。
インフラトップとは、ウェブデザイン・プログラミングを学ぶ「WebCamp(ウェブキャンプ)」福岡校を開校。デジタルハリウッドとは、プログラミング短期学習イベント「G's CODE-CAFE Fukuoka(ジーズコードカフェ フクオカ)」の開催を予定。日本IBMとは、プログラミング開発イベント「ハッカソン」の九州開催を推進する。
両角さんは「エンジニアが少ないので、起業家を増やすにはIT教育が必要。プログラミングスクールで学んで、ハッカソンで実際にプロダクトを作る経験をし、起業を選ぶエンジニアが出てくることを期待する。そこから起業支援や広報支援を行う形で福岡の起業環境を整え、盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。