はかた伝統工芸館(福岡市博多区上川端町)で7月11日、片岡愛之助さんの手形展示が始まった。
「当館を広く知ってもらい、来館のきっかけになれば」(同館主任の八田美穂子さん)と館内に著名人の手形を展示しようと始めたもので、第1弾として6月の博多座大歌舞伎公演のため福岡に滞在していた片岡さんの手形制作が実現した。
6月13日に片岡さんが来館し手形を取った後、博多人形師の永野繁大さんが博多人形と同じ製法で制作したという。焼き上げるため、仕上がりは実際の大きさより一割小さいが手のしわまで精巧。入り口横に来館者が自分の手と合わせられるように展示されており、「ラブリンの手形だ~とお客さまに喜んでいただいている」という。
「今後も著名人の手形を増やして展示していきたい」と八田さん。「著名人の手形が博多の伝統工芸とお客さまをつなげるきっかけになれば」と期待を寄せる。
開館時間は10時~18時。水曜休館。入館無料。