福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町)で5月31日より、企画展「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三(にぞう)展 天空の城ラピュタ、火垂るの墓、時をかける少女…山本二三が描く背景画の世界」が開催される。
山本さんは、1953(昭和28)年長崎県五島市生まれのアニメーション美術監督。1978(昭和53)年に宮崎駿さんが演出したNHKのテレビシリーズ「未来少年コナン」で美術監督を務めたことをきっかけに「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」「火垂るの墓」「じゃりン子チエ」「時をかける少女」など数多くのアニメーション作品を手掛けている。「天空の城ラピュタ」では「二三雲」と呼ばれるボリュームのある雲を描きファンを魅了した。
同展では、山本さんが描いた背景画やスケッチ、イメージボードなど約200点を展示。「眼鏡橋」「大浦天主堂」「グラバー邸」など出身地である長崎の街を描いた作品も紹介する。
期間中は山本さんが来場し、公開制作を行うデモンストレーション(6月1日)、トークショー・サイン会(5月31日・6月15日)も予定する。
開催時間は10時~20時(入場は19時30分まで)。水曜休館。入場料は、一般=1,200円(前売り=1,000円)、高大生=800円(同=600円)、小中生=600円(同=400円)。7月6日まで。