福岡交通センター(福岡市博多区博多駅中央街)は8月1日から、博多駅を発着する全ての高速バスを対象に自動放送案内システムを正式に導入し、稼働を開始した。
同センターは、1965年から現在の場所で、バスターミナル事業を開始。2年弱の増改築を経て、1999年5月に全館が開業、書店や飲食店など各テナントが入居している。1階を福岡市内および近郊の発着場、2階を高速バスの到着場、3階を全国各地への高速バスの発車場とし、博多駅のバスの玄関口となっている。工事中のJR博多駅に代わって商業施設の中心的役割を担っており、6月には同1階に市内バス利用者に向けた売店「BUS STOP」をオープンしたほか、2階マクドナルドの増床や二輪専用の駐輪場の整備も行った。
今回導入されたシステムは、3階の約500便が対象。乗り場とバス通路側に計約20台のディスプレーを設置した。名鉄バスセンター(名古屋市)を参考に昨年から検討を重ね、6月中旬に約800万円をかけて整備、同23日から部分的に試験導入を行っており、現場との調整を経て1日から正式稼働するに至った。
これまでは発着するバスを目視で確認後アナウンスを行っていたが、新システムではバスの運転手が発着時にパネルを操作。実際に声掛けでの案内を行った上で発車する。遅れや運休状況もリアルタイムにディスプレーに表示されるほか、注意喚起や定期アナウンスが全自動化され、より聞き取りやすくなったという。「九州の導入は今回が初めてでは」(同センターターミナル部部長の池尻浩さん)と話しており、安全確認や防災の巡回強化が可能となる。
池尻さんは「正確に、明確に伝わるのが何よりも大事。またその分、より質の高い人的サービスを提供できる」と話す。
同センターは新駅開業時、駅と大博通りの三井ビルが2階部分のスカイデッキで直結される予定。9月中旬にはホームページもリニューアルするほか、乗り場の改編も検討しており、新駅開業に向けてより安全で安心な施設づくりを行っていくとしている。
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