西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前3)と福岡地所(住吉1)は、福岡市のビル建替えを促すインセンティブ制度「博多コネクティッドボーナス」の認定を受け3月30日、「西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクト」計画の概要を発表し、今年の11月ごろから着工を予定する。
「西日本シティ銀行本店本館」北東側イメージ
同プロジェクトは、西日本シティ銀行が保有するビルの再開発で、同行の本店機能に加えオフィスフロアや商業店舗を合わせた複合ビルを計画する。新本店ビルは地上14階、地下4階、延床面積約75678平方メートル。新本店ビルの竣工後に別館・事務本部ビルの銀行機能を移転し、その後別館・事務本部ビルの解体、再開発を予定する。
同プロジェクトにより、福岡市が取り組む博多駅の活力と賑わいをさらに周辺につなげていく施策「博多コネクティッド」を促進させ、同市が進める「都心の森1万本プロジェクト」や「Fukuoka Art Next」「感染症対応シティ」などに取り組むことで博多駅周辺の国際競争力向上に貢献するという。
ビルの内装・外装デザインは、デンマークを拠点に活動する建築デザイン事務所「3XN Architecs」(スリーエックスエヌアーキテクツ)が手がける。同社デザインの建築物は、日本初。
敷地北東側には、大規模立体広場「コネクティッドコア」を設け、博多駅から住吉通り・はかた駅前通りへの回遊性向上を図る。建物足元部分の柱や壁面に花や緑を置くほか、広場などに中低木を配置し、歩行者の目線に緑化空間を作る。地下2階には、室内楽コンサートを行うことができるホールを用意する。大規模災害時などは、帰宅困難者の一時滞在施設として提供するという。
大規模立体広場「コネクティッドコア」の地上広場イメージ
緑化空間イメージ
フロア構成は、地下2階(主にホール)、地上2階~9階フロアの一部を銀行が使用し、9階一部と10階~13階まではテナントオフィスの入居を予定する。地下3階・地下4階は駐車場で、1階は商業テナントを募集する。
新本店ビルの竣工は2026年1月ごろを予定する。