阪急阪神百貨店は11月10日、来年3月に新博多駅ビル「JR博多シティ」の核店舗として開業する百貨店「博多阪急」の概要を発表した。
フロア構成は地下1~地上8階。店舗面積は4万2,000平方メートル。メーンターゲットは雑誌「Hanako」世代の50歳前後の女性「ハナコ50」と働く25歳前後の女性「OL25」。会見に出席した同社取締役専務執行役員で同店店長の柳澤興平さんは「単にモノだけを買いに来る消費者は減っている。モノだけの提供にとどまらず、ライフスタイルのヒント(=コト)を発信できる百貨店がコンセプト」と話す。フロア構成は以下の通り。
地下1階=食料品、1階=カフェを併設したウエルカムホール・化粧品・アクセサリー・宝飾・婦人服飾雑貨など、2階・M3階・3階=婦人服・婦人服飾雑貨・カフェ、4階=OLをターゲットにした通勤着が中心の婦人服・靴など、5階=ハナコ世代向け婦人服・レストラン、6階=紳士服・雑貨・ゴルフ・旅行用品など、7階=ベビー・リビング用品など、8階=催場・スポーツ・リサイクルショップなど。
1階は高さ約15メートルの吹き抜け空間を設けカフェを併設するほか、エンターテインメント・ファッションなどの情報を流す大型ビジョンも設置。M3階には「百貨店初」という「Ustream Studio」を設け、地元の学生によるイベントやストリートミュージシャンなどのパフォーマンスをライブ配信する。
2階・M3階・3階は「女の子のための百貨店『HAKATA SISTERS』」をテーマに、九州初ブランドなど約70ブランドをそろえる。
地下1階に食のセミナーなどを開くイベントスペース「博多阪急うまか研究所」を開設するほか、8階では「アクティブシニア」向けのセミナーなど各フロアで体験講座も予定。「生活に根差した暮らしのヒントを提供したい」(柳澤さん)と、提案や情報発信に重点を置いた「情報発信型百貨店」を目指す。
出店ブランドの詳細は来年1月下旬に発表予定。初年度売り上げは370億円を見込む。