10月2日より、博多座(福岡市博多区下川端町2)での公演を予定している錦秋花形歌舞伎 通し狂言「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」の主演・市川海老蔵さんが9月1日、会見を行った。
「雷神不動北山櫻」は約270年前に二代目市川團十郎により大坂で初演された作品で、歌舞伎十八番のうち「毛抜」「鳴神」「不動」の3作品を含む演目。新たな構想を加えた海老蔵版は昨年、新橋演舞場で初演。海老蔵さんは、粂寺弾正(くめでらだんじょう)、鳴神上人(なるかみしょうにん)、不動明王(ふどうみょうおう)のほか、早雲王子(はやくものおうじ)、安倍清行(あべのきよゆき)の5役を演じる。
「文化に対する余裕が日本人には少ないように感じる。便利な世の中になって伝統が守られなくなってきているのでは。歌舞伎を守っていきたい」と海老蔵さん。博多の印象を問われると「博多は開放感あふれる街」と答えた。
料金は、A席=16,000円、特B席=12,000円、B席=8,000円、C席=5,000円。上演は10月26日まで。