
博多の街を灯明で彩るイベント「第29回 博多灯明ウォッチング2025」が10月18日、博多の大浜周辺地域や冷泉(櫛田神社)周辺地域など6地域で開催される。
地域住民が、寺社、公園、路地などに約4万個の灯明をともす同イベント。開催エリアは、「博多部」の大浜周辺地域、冷泉(櫛田神社)周辺地域、奈良屋周辺地域、御供所周辺地域、博多リバレイン周辺、博多千年門周辺・JR博多駅周辺。博多の寺社で行われている行事「千灯明(せんとうみょう)」を現代風にアレンジし、北は「ベイサイドプレイス博多」から南はJR博多駅までのエリアで開催する。灯明は地域住民による手作りのもので、ろうそくの火をともした紙コップに和紙を巻いたものや紙袋にろうそくを立てたものなどを用意する。
会場では、路地や寺社を照らす「灯明ポイント」をはじめ、旧小学校跡地などの広いスペースを利用した「灯明地上絵」など、各地域のテーマに沿った灯明アートを用意する。今年の大浜周辺地域のテーマは、萬四郎神社の逸話からイメージした「この町の未来は こどもたちと共に」。冷泉(櫛田神社)周辺は、今年25年に1度の式年遷宮を迎える櫛田神社をテーマにした「時の流れ」。奈良屋周辺地域は博多織の図案をイメージした「博多献上」、御供所周辺地域は1998(平成10)年に初めて披露した図柄の「龍」に再挑戦する。博多リバレイン周辺のテーマは「博多リバレイン灯明」で、福岡アジア美術館滞在の作家が博多リバレインフェスタスクエアに灯明地上絵を制作する。博多千年門周辺・JR博多駅周辺は「灯(あか)りのいざない」で、JR博多駅2階から承天寺通りまで明かりをともし、今年は「九勧承天寺通りビル」公開空地で「灯り」にまつわる作品展示も行う。
博多部まちづくり協議会・御供所地区の矢野俊幸さんは「昨年は雨天中止となってしまい、皆さまには迷惑をおかけした。本年は昨年の分も含め、地域それぞれに趣向を凝らした灯明を見せられるよう、全力で準備を進めている。ぜひ足を運んでもらえたら」と来街を呼びかける。
開催時間は18時~21時。小雨決行。