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福岡アジア美術館で「キムスージャ展」 福岡アジア文化賞受賞記念で

企画展「福岡アジア文化賞受賞記念 キムスージャ展」の展示の様子。インスタレーション作品「演繹的オブジェ」(1997年、中古の布・ベッドカバー、福岡アジア美術館所蔵)

企画展「福岡アジア文化賞受賞記念 キムスージャ展」の展示の様子。インスタレーション作品「演繹的オブジェ」(1997年、中古の布・ベッドカバー、福岡アジア美術館所蔵)

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 福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町)7階アジアギャラリーで現在、企画展「福岡アジア文化賞受賞記念 キムスージャ展」が開催されている。

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 同館の所蔵作家であるキムスージャさんは1957年韓国・テグ生まれで、ソウル、米ニューヨークを拠点に活動するアーティスト。キムスージャさんは韓国の伝統的な風呂敷包みという「ボッタリ」を使う作品や映像作品、光を使ったインスタレーションなどで知られる。同展は、キムスージャさんが2024年度のアジアの学術研究や芸術・文化の分野で顕著な業績を挙げた人を顕彰する「福岡アジア文化賞」芸術・文化賞の受賞を記念し開催する。

 会場では、同館が所蔵するキムスージャさんのインスタレーション作品「演繹的オブジェ」(1997年、中古の布・ベッドカバー)、代表作という映像作品「針の女 東京」(1999年、シングルチャンネル映像、作家蔵、Courtesy of Kimsooja Studio)、代表作とされる映像作品「針の女 北九州」(1999年、シングルチャンネル映像、作家蔵、Courtesy of Kimsooja Studio)の3作品を展示。併せて、キムスージャさんの作品を紹介する映像や関連資料も展示する。

 同館学芸員の五十嵐理奈さんは「キムスージャが長年大切にしてきた『包む』というテーマを作品化した初期の布の作品から、代表作となった映像作品への展開の広がりを感じてもらえる展覧会になっている。『針の女』をご覧になる際は、ぜひ映像のど真ん中に立って、自分が『針の女』になる体験をしてもらえれば」と話す。

 開催時間は9時30分~18時(金曜・土曜は20時まで)。水曜休館。観覧料は、一般=200円、高大生=150円、中学生以下無料。10月29日まで。

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