櫛田神社(福岡市博多区上川端町)に11月19日、前月登場した英語のおみくじに加えて、ハングル語のおみくじを設置した。
近年福岡市は、韓国人をはじめ中国人や台湾人などの観光客が急増していることから、福岡市観光振興課からの相談がきっかけで製作を決定。すでに10月から英語のおみくじをスタートさせており、海外の修学旅行生らが楽しんでいた光景も見られたという。一方日本人も日本語以外のおみくじを引く人もいるなど、評判は上々の様子。どちらも日本語のおみくじと同じ30円で、日本語のおみくじが朱色なのに対して、英語は青、ハングル語は赤紫色で縁取られている。
日本語で20種類あるというおみくじを全て翻訳、冒頭の歌なども一部スラングを使ってわかりやすくしているほか、「みくじ」と書いた表紙や内容の一部などに日本語をわずかに残し、海外の観光客にも土産として楽しんでもらう工夫も。同社では年間約10万本のおみくじが引かれているが、英語、ハングル語はそれぞれ1万本ずつ製作。さらに内容を精査していくという。
同社の阿部憲之介宮司は「九州・福岡は古来から、特にアジアとの親交が深い場所。振興深いところは外国人も一緒だと思うし、日本人の心や文化的側面を伝える一助になれば」と話している。
おみくじは本殿横に設置されており、神社の回廊の門が開門している4時~22時までの間引くことができる。来年春までに、北京語と広東語のおみくじの設置も予定している。