JR九州、省エネ車両導入拡大へ-エネルギー削減目標も引き上げ

従来の65%のエネルギーで走行可能な885系車両「白いかもめ」。

従来の65%のエネルギーで走行可能な885系車両「白いかもめ」。

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 JR九州は6月24日、2010年度までの温室ガスの自主削減計画の数値を新たに策定したと発表した。地球温暖化の原因となるCO2排出量削減に向けて、省エネ型車両の導入を進める。

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 「JR九州ボランタリープラン(自主行動計画)」は2002年に同社が策定。当初2010年度までに、在来線保有車両の省エネ型車両導入の割合を60%に、車両1両が1キロメートル走行するために必要なエネルギー消費量を、1990年度を基準として6%削減するとしていた。目標を2006年度時点で達成したため、2007年11月に見直しを図り、今回目標値をそれぞれ65%導入、10%削減に引き上げた。

 2007年度の実績は導入割合62.3%、エネルギー消費量も9.8%減で、1990年に比べると原油換算で約4,500キロリットル減少、ドラム缶換算で2万2,000本になるという。

 2007年度現在で在来線車両は1,482台。ステンレスやアルミを用い車体の軽量化・電力消費を抑えるインバーターや高効率エンジンの搭載で、国鉄時代に主力だった415系に比べ、特急ソニックなどの885系は65%、在来線で導入が進む817系は53%の電力で走行可能となった。

 同社は、従来の車両も燃費のいいエンジンに取り換えるなど、今後も省エネ車両の導入を推進していく構え。

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