
「ART in MUSIC CITY POP GRAPHICS in 博多リバレインモール」が7月8日、博多リバレインモール(福岡市博多区下川端町)1階インフォメーション前の特設会場で始まった。
1970年代から1980年代にかけて日本の音楽シーンを彩ったシティポップのレコードジャケットの展示を中心に、シティポップに関連したレコードや画集、書籍、グッズなどの販売を通じて、シティポップの魅力を紹介する同イベント。2022年に東京で初開催し、昨年9月の大阪を経て、今回、九州初開催となる。
会場では、レコードジャケット約120枚を壁面展示する。会場では6つのカテゴリーで展開。シティポップの入門として「Masterpiece」、街をテーマにした「City Lights」、海をテーマにした「Ocean Breeze」などとして紹介する。このほか、シティポップをキーワードにしたセレクトショップスペースでは、アナログレコード(1枚550円)約1000枚をそろえるほか、新譜レコード、CD、シティポップ関連書籍、福岡出身の漫画家・イラストレーターのわたせせいぞうさんの画集やグッズ、イラストレーターの永井博さん、鈴木英人さんなどの画集、同イベントのキービジュアルを担当したイラストレーター・遠藤舞さんのグッズなどを販売する。
福岡会場限定企画として、福岡出身で今年デビュー45周年を迎えた松田聖子さんを特集した「松田聖子とシティポップ」コーナーも設置。松田聖子さんのレコードジャケットや、当時のグッズなどのアイテムを展示する。
同イベントの監修を務めた音楽ライター・選曲家の栗本斉さんは「東京で開催した時、若い方も多く来てくれた。シティポップは音楽なので、最終的には音楽に行き着いてほしいが、その入り口は何でもいいと思う。『レコードジャケットっておしゃれだな』『部屋に飾りたいな』『とりあえず買ってみようかな』と思ってもらい、そこから音楽を聴いてみることで、シティポップを楽しんでもらうのも一つ。ジャケ買いのような感覚で、アートワークを楽しんでもらえたら」と話す。
併せて、同館16店舗で昭和時代のレトロなグルメやアイテムをそろえた特別企画「昭和100年記念! レトロフェア」も展開する。「甘味処 たきむら」(地下2階)=「プリンアラモードかき氷」(1,700円~)、「ア コテ ドゥ テ」(1階)=70年代から80年代にかけて流行した「スワンシュー」を再現した「スワン」(500円)、永野酒店(同)=ビール風味の炭酸飲料「ホッピー」(495円)など。
開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。今月14日まで。特別企画「昭和100年記念! レトロフェア」は今月31日まで。入場無料。