博多織の新作発表会「第123回 博多織求評会」の一般公開が11月14日~16日、承天禅寺(福岡市博多区博多駅前1)で行われる。主催は博多織工業組合(奈良屋町)。
博多織の織元や作家が新作の帯など約200点を発表する同イベント。新作発表の場であり、技術の継承や後継者育成も担う。呉服業界に携わる問屋、小売店、承天禅寺の住職や学識経験者らが審査を行い、入賞作品18点を含む新作を展示する。「着物を着る」場として楽しんでもらうのとともに、普段着物を着ない人に対して福岡の伝統工芸品を知ってもらい、体験してもらう機会として開催するという。
期間中、関連イベントも行う。特別企画「居合道×博多織」では承天禅寺ゆかりの「金剛兵衛盛高刀(こんごうひょうえもりたかとう)」を展示するほか、14日15時からは全日本居合道連盟無双直伝英信流八段太田光柾さんによる演武と解説を行う。中庭「泉水庭」では、南坊流による野だての茶席(14日=14時~16時、15日=10時~16時、16日=10時~14時、当日入り口受付で茶券を1,000円で販売、現金のみ)を用意する。このほか、「博多織ギフトコンテスト」や博多織の展示販売も行う。商品は博多織の名刺入れ(3,520円~)やヘアピン(990円)、シェル型小銭入れ(1,650円)など。
同組合事業推進委員長の丸本修司さんは「うれしいことに毎年約2000人以上来場いただいている。今年も、たくさんの新作帯や着物、イベントを用意している。心満たされる時間を過ごしてもらえると思うので足を運んでもらえたら」と来場を呼びかける。
開催時間は、14日=14時~17時、15日=10時~17時、16日=10時~15時。入場無料。