
福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町)7階「アートカフェ」で現在、イベント「アジびをアジみ!」が開催されている。
同館開館25周年を記念したコレクション展「福岡アジア美術館 開館25周年記念 ベストコレクションII-しなやかな抵抗」の関連イベントとして展開する。東京・立川の複合施設「PLAY! PARK」との共同企画で、「アジア美術をちょっと味見してみたら、もっと知りたくなる」をコンセプトに開催する。
会場では、「アジア料理と包む!遊ぶ!」と題し、アジアの包み料理を模した遊具を設置する。設置するのは、「サモサ」(南アジア)、「生春巻き」(ベトナム)、「マントウ」(中国)の3つを模した遊具で、素材はクッション生地や布地、ビニール、ベロアなどを使う。
生春巻きの遊具では、ライスペーパーに見立てたビニール素材に、エビや生野菜など具材の遊具を巻いて楽しめる。マントウの遊具では、子どもが一度に10人程度入れる大きさのせいろの中に入り、マントウのクッションに触れながら遊ぶことができる。全ての遊具が、中に入って自分が具材の一部になる体験ができる。会場では、同アジア料理3種類を紹介するリーフレットや、遊び方の紹介パネルも用意する。
3月29日には、「PLAY! PARK」キュレーターの小栗里奈さん、川合由美さんをゲストに迎え、アジア料理を模した遊具の制作秘話などを語るトークイベントを行う。併せて、アジア各国の国旗とあいさつが書かれた紙が宙に舞い、紙をキャッチして楽しむイベント「アジア吹雪」も開催。キャッチした紙は同館7階の館内マップに貼ることができ、各国の国旗とあいさつに関連した展示がある場所を巡ることもできる。
同館運営課広報担当の南陽子さんは「子どもから大人まで、全世代で楽しんでもらえるイベント。アジア料理に包まれた後は、アジアギャラリーにも足を運んでもらえたら」と話す。
開館時間は9時30分~19時30分(金曜・土曜は20時まで)。水曜休館。入場無料。遊具設置は4月8日まで。