24年ぶりに復活「福岡チャリティー歌舞伎」-通しげいこを公開

通しげいこで口上を披露する吉田宏市長(写真左)と福岡市議会の川口浩議長。

通しげいこで口上を披露する吉田宏市長(写真左)と福岡市議会の川口浩議長。

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 博多座(福岡市博多区下川端町)で8月27日、翌28日に行われる「福岡チャリティー歌舞伎」の通しげいこが行われ関係者に公開された。公演の主催は、九州電力・松尾新吾会長を会長とする福岡チャリティー歌舞伎実行委員会。

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 同公演は1959年、福岡市制70周年を記念して「新春福岡名士劇」として始まり、年に1度、芸どころ博多ならではの恒例イベントとして、ほぼ毎年の計25回の公演を重ねたが、1984年から公演が途絶えていた。当時の各界有志らが歌舞伎体験を通じて交流・連携を深めていたことから、地域の活性化を目指し、今回の開催が実現した。用意された約1,200枚のチケットは、わずか4日ほどで完売となっている。

 出演は、吉田宏福岡市長をはじめ、福岡商工会議所・河部浩幸会頭、JR九州・石原進社長、はせがわ・長谷川祐一会長、漫画家で「博多町家ふるさと館」の館長・長谷川法世さんなど地元経済界や文化界を代表する有志は約70人を数える。今月に入って3度に分けてけいこが行われ、公演の監修を務める尾上菊五郎さんや市川團蔵さんらから直接指導を受けてきた。

 27日の通しげいこは約3時間にわたって行われ、けいこの成果を本番さながらに披露し、せりふや演技を確認した。

実行委員会事務局長の野村三紀生さんは「歌舞伎という伝統芸能を通じて、出演する皆さんが心をひとつにして、福岡に新しいパワーを生み出してもらえれば」と期待を寄せる。

 公演は28日16時から。収益の一部は、子どもたちの福祉のために提供される。

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